鉄骨造の構造について

壁や外壁面のパネルに目違いが生じることがあり、防水を切ってしまったり、内装に直線状のひび割れが発生してしまうことがあります。内装のひび割れは我慢するとしても、外壁の防水不良は早急に手直しをして、壁内の合板を保護しないと合板が腐朽してしまいますから、その部分の施工・メンテナンスには注意が必要です。地震と共震の可能性については、各メーカーから建物の固有周期特性が公表されていませんので判断できませんが、比較的短い周波数を持ち、軽量である点から推定すると、軟弱な地盤向きの建物だと考えられます。鉄骨造は柱や梁を鉄骨で構成した建物の総称で、骨太の鉄骨を用いてつくる重量鉄骨造と、薄肉の鉄骨でつくる軽量鉄骨造とがあります。ビルやマンション等、4階建て以上の建物では主に重量鉄骨が用いられ、鉄骨系プレハブ造では軽量鉄骨造が主流です。外見が鉄筋コンクリート造に見えるので、一般的には同一視されることが多いのですが、全く異なる工法です。鉄骨造は鉄のもつ強い靱性を期待した構造で、鉄と鉄を溶接やボルトで接合して骨組みをつくり、その骨組みに床や壁を取り付けてゆく考え方で、一般的には鉄筋コンクリート造よりも揺れ幅が大きく、逆に変形に対して鉄の靱性で粘り強く対応する柔軟な構造です。鉄骨造の建物の持つ固有周期は比較的長くなりますので、軟弱な地盤や沖積層の厚い地盤では地震波と共振しやすく、逆に硬質の地盤土では高い耐震性能が期待できます。風や地震に対して柔軟に対応できることは、逆に欠点にもなります。風や自動車の雲動などで姓物は常時微動していますので、壁面や屋上の防水や止水のシールが繰り返しの微動により疲労して切れやすく、雨漏りの原因となることがあります。その為、防水工法や壁面シールの品質決定には特に注意が必要です。又、鉄は熱伝導率が高いので結露が発生しやすく、その水分で鉄を錆びさせてしまうこともあり、耐久性や耐震性を低下させてしまうこともあります。特に、軽量鉄骨は肉薄ですから錆が進むと耐力に大きな障害が出やすいので、現場での工事中の溶接工事や擦傷による防錆塗料の剥離部分には、確実に防錆塗料を塗付し直してもらいましよう。鉄骨造は、一般的には床の震動障害を発生しやすい点も気になります。構造強度上は全く支障がないのですが、床がフワリ、フワリと大きく揺れるのはとても気になるところです。なるべく1階部分での梁の長さが4m未満で構成している間取りを選びたいものです。